少年は残酷な弓を射るの感想はラストが!キャスト&あらすじ

少年は残酷な弓を射るのあらすじやキャスト、ラストはどうなる?感想は?

1 少年は残酷な弓を射るとは?

2 少年は残酷な弓を射るのあらすじやキャストは?

3 少年は残酷な弓を射るネタバレ、ラストはどうなる?

4 少年は残酷な弓を射るを観た感想

 

今回の記事では、こちらでご紹介した今後の成長が楽しみな俳優、エズラ・ミラーが出演している、この映画で注目を集めたという役柄が印象的な映画「少年は残酷な弓を射る」をご紹介していきましょう!

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少年は残酷な弓を射るとは?

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この映画は、2011年のカンヌ映画祭で上映され、批評家から大絶賛されたというほど素晴らしい内容だったといわれる映画になります。

少年は残酷な弓を射るという長いタイトルですが、ラストに向かって流れていく物語の進み具合が、非常に複雑な編集なのですが、見ていてわかりにくいという感覚を持ちませんでした!

もともとは、2003年に発表された、ライオネル・シュライバーという女性ジャーナリストが書いた小説が原作になっています。

この作品を書いたライオネル・シュライバーは、イギリスでは女性文学賞の最高峰の「オレンジ賞」を受賞しています!

少年は残酷な弓を射るのあらすじやキャストは?

それでは、少年は残酷な弓を射るという作品のあらすじやキャストをご紹介していきますが、まずはあらすじから見ていきましょう!

主人公のエヴァ・カチャドリアンは、自由奔放に生きていた旅行作家です。

ある日、付き合っている男性のフランクリンの子供を身ごもったことに気づき、母親になる道を選びます。

バリバリに仕事をし、さまざまなところを旅していた自由気ままな暮らしとは真逆の生活が始まり、妊娠したことを心から喜べませんでした。

体内に居たときから、そんな母親の心理を強く感じて育った赤ん坊のケヴィンは、生まれてきても決して母親に懐こうとしません。

母親の気持ちを読み取り、それを写し鏡のように見せるのです!

いつまでも泣き止まず、フランクリンが抱き上げればピタリと泣き止むという、赤ちゃんらしからぬと、大人は感じてしまう賢さで、エヴァを小さなころから困らせ続けました!

ですがこれは、子供をどう扱っていいか分からない、初めて母となったエヴァの心の葛藤を表現しているとも見えるのです!

それに悩んでいるエヴァに対して、フランクリンはたいしたことじゃないという態度であまり取り合ってくれません。

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泣き続ける赤ん坊を前に途方に暮れ(初めての母親業に、不慣れでどうしていいか分からない心理状態が、二人の関係に見えてきます)、工事現場の前でその音に鳴き声がかき消される様子を眺めていました(途方に暮れる自分の気持に、蓋をしているのかもしれません)。

成長しても母親に抵抗し続けるケヴィンは(子供をどう扱っていいか分からない、母の葛藤を表現しているとも見えます)、6歳になってもおむつが取れません。

しかも、今取り替えたばかりのおむつにうんちをしてしまうという嫌がらせまでするのです。

なんとか良い母親でいようとしてきたエヴァは、これに切れて息子に暴力を奮ってしまい、怪我をさせてしまいます。

帰宅した父親には、自分が悪いんだと言い、母親をかばいます。

これは、庇ったというよりも、こうすることで、さらに母の中に罪悪感を植え付けるという、計算された言動でもあると考えられる面があります。

母親となり、多くの犠牲を払いながらも、子育てをしながら良い母親を演じ続けるエヴァの心理を、息子のケヴィンは鋭い感性で見抜いています。

そんな子育てに悩みながら葛藤し、母親としての役割を続けるエヴァの前で、フランクリンは非常に彼女を不愉快にさせる言動を気づかずにし続けます。

たとえば、彼が抱っこしただけで泣き止むので、その様子を見せたり・・・(汗)。

そんな中、母親が子供に言ってはいけないとされる一言を、彼女は息子に告げてしまいます。

「あなたさえいなかったら、お母さんはフランスへ行きたいわ」

ですが、息子もその本意を本当はすでに感じ取っていたと感じられます。

だからこそ、母に本音を言わせたのは、彼自身でもあったと解釈することも出来ます。

そんなある日、いきなりケヴィンはこう言い放ちます!

「ママ太った?」

そう、誰も気づかないのに、一番に母の体の異変=妊娠に気づいたのです!

その後、天使のような可愛らしい女の子が生まれ、妹セリアが出来、一家は幸せな家族になっていくと思われたのですが・・・。

どこの家庭にもあるような、夫側の妻への配慮のなさや心理への無関心、分からないことに対する適当なあしらい。

追い詰められていく妻の心理にも気づかず、さらにケヴィンは母親への愛と憎悪をむき出しにしますが、それは静かで、確信を得たやり方に徐々になっていきます。

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子供の頃から弓をやっていて、これで妹を失明させてしまいますが、このとき、母は息子の異常さにこれ以上目を瞑ることは出来ないと考え、夫になんらかの対策をしたほうがいいという提案をしますが、理解できないフランクリンは、「君がカウンセリングを受けろ」と言い放ちます!

その後、この件に対する罪悪感を感じていない様子をみせたケヴィンを見たことで、ようやくフランクリンは息子の異常さに気づき始めます!

この映画のあらすじは、こんな感じで続いていきます。

ネタバレしすぎのあらすじで申し訳ございませんが、次はキャストを見ていきましょう!

◎ 主人公 エヴァ・・・ティルダ・スゥイントン

イギリス出身の女優です。

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◎ 夫 フランクリン・・・ジョン・C・ライリー

アメリカの俳優。

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◎ ケヴィン・・・エズラ・ミラー

アメリカの俳優。

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エズラ・ミラーの主演映画は?カミングアウトって何? - 映画ソムリエなりきりブログ

親子の愛憎物語と言えば分かり易いのかもしれませんが、あらすじを書きながら、個人的にはこの言葉で理解できる作品ではないと感じてしまいますが、あなたはどう感じますか?

キャストはかなり練り込まれたのではないかと思います!

エズラ・ミラーは、少年は残酷な弓を射るのオーディションを受けてから、決定するまで1年半もかかったと語っていますが、相当キャストに関しては、どうするか話し合い、あらすじも含めて適役は誰かを考えて作られているのではないかと思われます!

 少年は残酷な弓を射るネタバレ、ラストはどうなる?

それでは、ここから、少年は残酷な弓を射るのあらすじを大まかにご紹介しましたので、ラストはどうなっていくのかシェアしていきます!

ネタバレになりますので、映画を先に楽しみたい人は、スルーでお願いいたします。

それでは、ラストに向けたあらすじをどうぞ!

ある日、ケヴィン宛に重い荷物が届きます、学校から戻ってきた彼が箱を開けると、中から自転車を施錠する黄色い鍵が幾つか出てきます!

「自転車に乗らないのにどうして?」

と聞かれ、次のように答えます。

「ネットで安く買ったんだ、学校で売ろうと思って」

そんな商才のある面を見せる息子を、父は褒めるのですが、実はまったく別のことに使われることになるとは、誰もこのとき気づきません!

ある日、自宅で父と妹を弓で殺害したケヴィンは、学校へ向かい、購入した自転車を施錠するための鍵で学校を閉鎖し、クラスメイトを弓を使って殺害していきます!

会社で仕事をしていたエヴァは、「息子さんの学校で・・・」というスタッフの言葉に驚き、学校へと向かいます!

警察がこじ開け、中からケヴィンがゆっくりと出てきます。

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そして、次々と運び出される弓が刺さった被害者達を見つめながら、エヴァは顔面蒼白になりながら家に戻り、そこで夫と娘の亡骸を見つけます。

少年院に収監されたケヴィン、2年が経ち、少年院から18歳になるので、一般の刑務所へと移されるケヴィンに会いに行くエヴァ

あと2年で出られると語り、最後に「何故あんなことを」と聞いたのです。

ケヴィンの答えは・・・「分かっていたけど、今は分からない」。

そんな息子を抱きしめるエヴァ、結局真意が分からないまま映画は幕を閉じます。

これが、少年は残酷な弓を射るのあらすじ&ラストになります!

少年は残酷な弓を射るの感想

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とにかく、ケヴィンのエヴァに対する鋭い心理を読み取る感性や、自分は愛されていないことを感じながら育つことによって育った静かな怒りを、エズラ・ミラーが迫真の演技で表現していく様子は、まさに心を鷲掴みにされるようなエネルギーを感じさせられます。

日本でもワンオペ育児が問題になっていますが、とにかくこの映画の中の夫の無関心さや、一見良い父親に見えるというなんともツッコミどころ満載の様子が、妻だけでなく実は自分の子ども自身をも追い詰めていくことに、この夫の感性では気づけ無いという面は、どこの国でも起こっている出来事なんだなと、なんともいえない気分になります!

女性が妊娠し、出産するという流れは、女性ホルモンに翻弄される、本人の意志とはまったく別のものが働くというどうしようもない現実があり、非常に心身ともに大変な状態でもあるのに、歴史的にいつの時代も当たり前にやってきたことだからと、あまり真剣に取り上げられない現実が、親子の関係をどんどん悪化させていく様子が、リアルによく理解できるのです!

駄目な母親と言う人もいるかもしれません、ですが、女性の体の繊細さを理解すると、また違った面が浮き彫りになってくる!

そして、あまりにも尖すぎる感性を持ったケヴィンの怒りは、決して自分が愛されていないという感覚だけで持ったものではない、もっと深い愛の中から生まれている面があることが垣間見えます。

たまに周囲の人の気持が分かりすぎて混乱するという人がいます、父の感性も、母の感性も理解出来、それに挟まれながら、成長していくさらに感性の高い子供のケヴィンが持った怒りは、父の能天気さや無神経さに傷ついている眼の前の母親への愛をも含んでいる様子が見え、こうやって成長を阻害されてしまう子供の不幸さを浮き彫りにもしています。

子供は親とは全く別の、体は小さいけれど一人の立派な人間なのに、そういった面をスルーされてしまう現実を前に、成長しようとしているケヴィンの心身は、分裂しそうだったのではないでしょうか?

何故なら、母親が自分を身ごもった時点で、本音に蓋をして生きていることを一番敏感に感じ取っていたのが、彼だからです。

本当はもっと自由に気ままに生きたかった、ならば出産するという道を選ぶ必要はなかったのに、彼女は自分の本音に蓋をして出産し、その後もいい母親にならなければとさらなる嘘を積み重ねる。

その様子を鏡のように不機嫌な様子を見せて見せつけるのに、それでもなお本音を無視し続けるエヴァの姿を、はっきりと写し出し続けるケヴィンの姿は、愛されたくて不機嫌になっているのではなく、そもそも何故生み出したという、強い問いかけをしているのに、エヴァのさまざまなことにさらに蓋をして本音を隠し続けて生きている様子は、現代の女性の抱える1つの心の闇にも見えます!

その後も親たちがやってきたとおりの生き方を続けようとする姿は、まさに滑稽そのもの、女性だから母親になり、しかも良い母にならなければならないと決めつけているのは社会ではなく、実は本人なのだ。

ケヴィンは夫婦の営みを邪魔しにもくるけれど、それはエヴァが本音では嫌がっていることを察しているからとも見える。

結局、ケヴィンは彼女が嘘をつき続けて生み出し続けたものをすべて破壊する!

少年は残酷な弓を射るのではなく、本音で生きていないエヴァの代わりに、正直に自分はこんな生き方がしかったわけじゃないと、最終的には見せつけるという見方も出来る。

ほんとうに、良い母親にならなければならないのか?

母という道を選ぶ必要があるのか、社会がそれを強いているのではなく、そう生きることが正しいと思いこんでいる一人ひとりに問いかけられた圧倒的な表現力が、少年は残酷な弓を射るに見えるのだが、あなたはどう感じるだろうか?

映画の途中で、先に生きた者として、母親らしく息子に思春期の過ごし方を諭そうとし、逆にすべてを見通されてしまうシーンには、笑いがこみ上げてきた。

いつまで透かした嘘をつき続け、良い母親を演じようとしているのだろうというケヴィンの感性が尖すぎた。

人の数だけ感想や解釈、感じ方があるのが映画の醍醐味ですが、キャストも素晴らしかったけれど、ラストではっきりとケヴィンの真意が表現されないところがまた、心に残る作品でもあります。

それは、エヴァが変化したからでもあるのだろうと個人的には感じられました。

だからこそ、分かっていたけど今は分からないという言葉に繋がったのかもしれません。

彼はもう嘘を付いていない母を前に、何も見透かすことが出来なくなったとも見える。

最初、少年は残酷な弓を射るというタイトルを見たとき、どんな映画なんだろうと不思議な気持ちになりましたが、最後まで不思議な気持ちが消えない作品でもありました。

母親失格だとか、そういう映画ではなく、もっともっと深く美しく、そして理屈で理解できる世界観ではないことだけははっきりと分かった、少年は残酷な弓を射るという作品を見て、どういう感想を持つのかはいろいろだと思います!

自分が生み出したものが、どんな世界観を見せてくれるかなんて、誰にも予想なんて出来ないと考えられてきた親世代の生き方から、自分の本音で生み出したものなら、どんな世界が広がるか分かる世界へのシフトを描いているとも見える、それがこれからの社会の始まりであるという表現でもあるように見えて、常識に縛られている人たちにとっては、心の準備をさせられている作品でもあるのではという問いかけをしたくなる映画でもありました!

今回は、少年は残酷な弓を射るのあらすじやキャスト、ラストや感想などをご紹介していきました!